基礎体温がきれいに二層になっていないかも。これってどういうこと?
こんにちは。漢方薬剤師の柳沢侑子です。
理想の基礎体温は、前回のブログで書きました。
前回記事はこちら↓
今回は、“理想の基礎体温とは違うかも…”という方に向けた内容です。基礎体温から読み取る中医学的にみた体の状況です。あくまでも 基礎体温という限られた情報からですので、ご了承ください。
■生理周期が短いかも
生理周期が22日以内と短い場合は、頻発月経の可能性が。排卵に適した状態まで卵胞が充分に成長できていない可能性があります。
■高温期がなく2相にわかれない!
無排卵、無月経の可能性あり。ホルモンを司り、生殖機能に大きく関係のある“腎”の働きが低下した状態、または、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)などの可能性もあります。
■高温期への移行に時間がかかっている
だらだらと基礎体温があがり、高温期の移行に時間がかかるタイプは(4日以上)、気血の巡りが悪くうまく排卵できていない可能性があります。
■高温期が短く、途中で体温がさがっている
高温期が10日続かないときは、黄体ホルモンの働きが低下して、受精卵が着床しにくい状態になっていたり、低温期の卵胞が成長していない可能性があります。
■体温の変動が激しくガタガタ
自律神経が乱れ、気血の巡りが良くないタイプが多いです。
またプロラクチンが高く、妊娠に悪影響を与えてる可能性があります。
■生理中の体温がなかなか下がらない、生理中に体温があがっている
“血”の巡りが滞った瘀血の状態。生理痛が酷く、経血に塊が混ざるタイプは、子宮内膜症の可能性もあります。
基礎体温には、体の情報が沢山詰まっています!
今すぐ妊娠は希望していない、というアナタも、今から産めるカラダにしておくために、ぜひ基礎体温のチェックをしてみてさきださいね。
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★妊活以外の、おうちでできる漢方の健康法はこちら別ブログに連載していますので、併せてご参考ください。
理想の基礎体温ってどんな感じ?
こんにちは。漢方薬剤師の柳沢侑子です。
今日は前回に引き続き基礎体温のお話です。
前回の基礎体温のお話はコチラ↓
前回、基礎体温をつけることにより、
1、排卵有無
2、排卵の予測
3、黄体機能不全の有無
4、不正出血の有無と原因の予測
5、妊娠と流産の予測
をしていくということを書きました。
今日は理想の基礎体温についてお話していきたいと思います。
基礎体温は体調、寝る時間よっても変化するので、まずは3周期ほど続けて測ってみましょう。(お酒を飲んだあと、また土日で睡眠時間が長い、旅行にいったなど、生活リズムがかわると変化してしまいますので、3周期程つけて傾向をみてみましょう。
■理想の月経周期って??
月経周期は、月経開始日から次の月経の前後までの日数。28~35日くらいが一般的で、たまにずれての7日以内なら問題はありません。
22日以下だと、頻発月経といい、卵胞の成長が充分でない可能性があります。39日以上だと、稀発月経といい排卵トラブルの可能性があります。
■理想の基礎体温って??
低温期36.2~36.5
高温期:36.7以上
低温期~高温期の差は0.3~0.5ぐらいあればOK☆
(あまり知られていないかもしれませんが、基礎体温が高すぎても妊娠にはよくないです)
低温期と高温期の間に排卵するのが、正しい月経のリズムです。
二相に分かれない場合、生理があっても排卵していない、無排卵月経の可能性もあります。また低温期、高温期の中で体温が安定し、グラフの線がギザギザしていないことが理想的です。
*低温期:月経~排卵まで
高温期:排卵後~次の月経まで
皆さんの月経リズムはどうでしょうか??
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妊活ってなにしたらよいの?基礎体温でなにがわかる?
漢方薬剤師の柳沢侑子です。
妊活基本編として、今回は基礎体温です。
前回記事の『月経のしくみ』はコチラ↓
<基礎体温って何?>
妊活入門編その2として、基礎体温について書きます。
1、そもそも基礎体温とは?
基礎体温とは、恒常動物において、活動による体温変化などの要因を排除し、生命維持に必要な最小限のエネルギーしか消費していない安静状態で測定した体温のこと。
★測定方法
十分な睡眠をとった起床直後、布団に寝たままの状態で、口(舌下)において婦人科体温計で行う。(4~5時間以上のまとまった睡眠をとったあと。)
★基礎体温でわかること
基礎体温は、女性の排卵サイクルとの関連が深く、妊娠希望の場合の妊娠しやすい時の目安に、また避妊の参考、月経不順の原因分析や経過観察など様々な目的で利用されます。
基礎体温をつけることにより、
1、排卵有無
2、排卵の予測
3、黄体機能不全の有無
4、不正出血の有無と原因の予測
5、妊娠と流産の予測
などを見ていきます。
例えば、
●基礎体温が二層にならず、一直線にようになっている時
→排卵していない可能性があります。
(卵胞の育ちが悪かったり、排卵障害があったり)
●高温期間が10日以上続かない、また途中で大きくガクッと下がることがある
→これらは黄体機能不全の可能性があります。
●高温期間後半から、右斜め上に体温が上がっている!
→妊娠の可能性があります。
という感じです。
薬局では、漢方カウンセリングとともに、基礎体温も拝見しながら、お薬を調整したり、お食事のお話などをしています。
基礎体温つけたことない!という方、ぜひ基礎体温をつけてみてくださいね。
基礎体温計はドラックストアでもネットでも販売しています(^^♪
基礎体温の読み方も少しずつアップしていきますね。
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妊活ってなにしたらよいの?月経のしくみ
★妊活始めようと思っているけど、何から始めるかわからない
★今後妊娠を考えていて妊活は気になっているけど家でできることないかな?
という方に。まずは、基本の月経のお話です。
『妊活をはじめて、月経のことを気にするようになった!』という方も多いですが、妊活を始める前に、ぜひ月経の仕組みをしり、基礎体温をつけて、カラダのチェックをしていただきたい!
という思いから、
★月経のしくみ
★基礎体温とは
という二本立てで記事をかこうと思います。
<月経の仕組み>
月経は、月経期~卵胞期~排卵期~黄体期が1サイクルで1周期。
月経が始まった日を1日目と考え、次の月経までが1周期です。1周期の理想は28日といわれています。多少前後していても問題ありません。周期が一定していることが重要です。
月経期間(月経開始日から、完全に月経が終わる日までに日数)は、一般的に3~7日が目安です。1日目は経血の量がやや少なく、2~3日目は多く、その後少しずつ少なくなるのが正常です。では、この月経について詳しくみていきましょう。
★月経期:子宮をお掃除する時。(通常3~7日間)
不要となった子宮内膜を体外へ排出する期間。月経血が完全に排泄されずに体内に残ると、瘀血の原因になります。また、血液により膣内が酸性でなくなるため、細菌やウイルスの子宮頚管内への侵入が容易になります、体を清潔にし、ストレスや過労を避け、養生を心がけましょう。
★卵胞期:卵胞が育つ期間。
卵胞の成熟に伴い、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が増加し、エストロゲンの作用により、子宮内膜が徐々に厚くなっていきます。また、卵胞が育ち、排卵期に近づくと、普段は細菌など異物が外から入らない様にブロックしている頚管粘液の状態が変わり、精子が通りやすい状態になります。(トロッとした糸を引くようなオリモノになります。)
★排卵期。
卵胞が20ミリ程度になると、エストロゲンの濃度が上昇しLHサージ(LHが一過性に放出され急激に増える現象)が引き起こされます。LHサージ開始後24~36時間で排卵します。排卵検査薬は尿中に出るLHの濃度を測ることで排卵を予想しています。
★黄体期:精卵の着床準備期間。(通常12~14日)
排卵後の卵胞は抜け殻になり黄体に変化。おもに黄体ホルモン(プロゲステロン) の働きで子宮内膜が厚くなり受精卵の着床・発育に適した状態にします。受精卵が着床しなかった場合、プロゲステロンとエストロゲンの濃度が下がり、厚くなった子宮内膜が剥がれ、出血します。
これが、まず知っていただきたい、月経の仕組みです。
次は、基礎体温についてかきます。
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はじめまして!
<はじめに>
皆様、はじめまして。漢方薬剤師・妊活アドバイザーの柳沢侑子です。私は現在都内の漢方薬局で漢方薬剤師として年間1,000人以上のカウンセリングを通して中医学(漢方や薬膳)で皆様のココロとカラダのサポートをしています。その中でも、婦人科のトラブルをお持ちの方、妊娠のために体質改善したいという方、人工授精、体外受精、顕微授精をされている方を専門にカウンセリングをさせていただいています。
私は、漢方を専門としていますが、漢方だけが全てだと思っていないので『妊娠』というゴールに向けて、どんな治療方法がいいのか、どんなお食事、生活習慣がいいのか、お客様と一緒に考えています。
「誰にもいえなかった」というストレスを抱えていらしゃる方がすごく多いので、上記のような妊活のアドバイスもさせていただいていますが、ココロのケアを重視しているので、
●漢方っていうより、カウンセリングで楽になっている気がします
●ココロが軽くなりました。
と言っていただくことが多いです。嬉しい。。。
ありがたいことに妊娠して漢方を卒業されたあとも、 出産の報告をと赤ちゃんを連れてきてくれたり、大きなお腹でわざわざ薬局にお越しくださったり、旅行のお土産をいただいたり、お客様にお客様とのこんな毎日が私にとって大好きな日常です。
産後こと、二人目のご相談、妊活以外でもお子様ご相談、ご家族のご相談やご友人からのご紹介で私のところへ来てくださる方も多くいらっしゃり、本当にこのお仕事をしていてよかった!と日々感じております。自分が大好きな中医学の知恵で喜んでいただけてこれ以上ない幸せです。
<ブログをはじめたきっかけ>
私がブログを始めたきっかけはいくつかあります。もともと凝り性の私は、漢方は趣味の領域ですので勉強を始めるととまらない。笑。夜にブログを書くというより、時間があったら勉強しよう~という感じでした。私は目の前のお客様に精一杯お伝えする!そう思っておりましたが、どんなに勉強しても伝える場がないと意味がない!と思ったこと、メディアや個人が発信する色々な情報に振り回されて身も心も疲れ果ててしまっているお客様を多く見て、「カラダケアの正しい情報」と「ココロケアの簡単な知恵袋」をお届けできればと思うようになりました。
特に妊活のブログを始めたきっかけは私の友人たちも30歳こえ、さらに働きながら仕事もバリバリしているという人が多いです。私が不妊を専門にしていると話すと、
「妊娠・出産しやすいカラダをつくりたい」
「冷え症にいい漢方ある?」
「基礎体温って何がわかるの?」
「結婚はまだだけど、妊活気になる。今からできることないの?」
という質問が受けることが多いです。
その都度、食事のこと、基礎体温のこと、漢方のことを話していましたが、こうしてブログに書くことでまずは友人たちにも整理してわかりやすく伝えること、そして忙しく働く友人たちもこのブログが情報収集しやすい場になればなと、陰ながらサポートしたいという気持ちからもです。(妊活はデリケートな話なので聞きにくいこともあると思いますので‥)
具体的には、
・まずは食事・生活改善などできることからはじめたい。
・病院の不妊治療ってどんな感じ?
・漢方での体質改善はどうやるの?
・妊活漢方でよく聞く、周期調節法ってなに?
などを書いていこうと思います。もちろんご質問も受け付けています!どうぞよろしくお願い致します。
*こちらでは生活の知恵を更新しています。