良く聞く、補腎薬ってなに??
今日は、妊娠希望の方によく使う、補腎(ほじん)という種類の漢方のお話です。
この腎とは、泌尿器系だけでなく、生殖機能に関係します。 昔から、精力をつける!と言われている、スッポン、ウナギなどは補腎の力がありますし、アンチエイジンで有名なプラセンタも補腎のひとつです。 イメージは、若返りの薬です。
補腎薬にはどんなものがある?
- 温める力が強いもの
- 少し冷すタイプもの
- 潤いをあたえるもの
- どちらでもないもの
などなど。
そのかたの状態に合わせて、何種類か組み合わせることもあります。 体外受精で、卵がなかなかとれない…というような方にも補腎薬を何種類かお飲み頂きます。陽虚(冷え)タイプか、陰虚(うるおい不足)か、またはオケツ(血の巡り)が悪い状態はないか、婦人系の疾患はないか、、など伺いながら調整します。
補腎薬を服用するときの注意事項
服用時の注意事項のひとつに『胃腸が大丈夫か』があげられます。
なぜかと言うと、補腎薬ってわりと胃腸に重いものが多いのです。 漢方でいう胃に重いとは、食事で例えると野菜じゃなくお肉のイメージです。どちらかと言うと、消化に時間がかかったり、消化が大変なものです。
ですので、胃腸のことはカウンセリングでも重要です。
胃腸は大丈夫です!と言ってくださる方も多いのですが、舌を拝見すると『う~ん、胃腸が疲れてるかも。。。』と思うことがよくあります。
いくらいい漢方を服用しても、胃腸がよくないと吸収できないのです。ですので、量を調整したり、胃腸をケアする漢方をいれたりしながら様子をみます。
胃に重いものは補腎薬だけではないので、胃腸の状態は漢方カウンセリングでは重要です。様子をみながら漢方を服用していただいています。
胃腸の状態を良くして、漢方薬の吸収率をあげる
胃腸の状態を良くするためには、日々の食養生が非常に重要です。漢方がしっかり吸収されるよう、漢方を服用の際にはぜひ食養生をがんばってくださいね
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★妊活以外の、おうちでできる漢方の健康法はこちら別ブログに連載していますので、併せてご参考ください。